能登 要

札幌在住のiOSアプリ開発者。SwiftUI により分割されたデバイス間を縦横にやりとりできる考え方に転換しています。

iOSアプリ開発者。2009年のiPhoneアプリ開発開始時期から活動。開発言語のアップデートの中でSwiftUIおよび周辺技術に着目中。

開発向けApple Push Notification Serviceの罠

Apple Push Notification Service(APNs)でテストをする機会があったのだが、develop向けプッシュ通知がテストがいつまで経っても到達しない状態になったのでメモ。

端的にいうと、Develop版のApple Push Notification ServiceではWANが機能していない(SIMを差していない)端末だと通知が確実に来るのは期待できないので必ずDevelop版のプッシュ通知はSIMを挿した端末で確認した方が良い。

iOSアプリ開発に慣れていないとピンとこないがiOSのプッシュ通知はdevelop版とproduct版があり、前者は開発者が手元での確認向け、後者は製品を含めたアプリの通知全般となる。develop版はバックエンドのサーバーの規模はproduct版に比べるとそれほどではない。

Apple Push Notification Service の経路は通信キャリアベースで動作してる。product版Apple Push Notification Serviceでは通信キャリアに加えてWifiでの通知取得もサポートしている。

develop版のApple Push Notification ServiceでもWifiをサポートし、SIMを抜いた端末でも確認できることもあるがそうでもないこともあり、Wifiで通知が来るのは天気模様を延々と眺めているような不確かさがある。なのでiOS開発者が手元で通知を確認するのであればSIMが入った端末での確認をお勧めする。